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急変(前)アセスメント研修報告

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平成23年12月11日(土)、診療部・看護部合同による、急変アセスメント研修を行いました。
目的は、看護師の観察により患者の状態変化を迅速に察知し(気づき)、アセスメントし、的確に報告することで、急変に至らせない、そのための観察力・判断力・行動力を学び身につけることです。
 この研修は、研修の目的に賛同いただいた、総合内科小田垣先生、腎臓内科瀬田先生、救命科別府先生の強力なバックアップのもとに、副看護師長、急性・重症患者看護専門看護師、救急看護認定看護師が担当して行いました。
研修生は実務経験4年目以上、夜勤でリーダーを担っており、研修の学びを実践指導・指導できると看護師長が期待している看護師20名です。

sozai 11_r2_c2研修は、まず、小田垣先生からの『心停止症例の60~70%は、その6~8時間前に何らかの前兆を認めると言われている。つまり心停止は急変のなれの果てであり、看護師の腕の見せ所は「ドクターハート」時の対応ではなく、患者が生命の危険にさらされる前段階にこそある』『患者に最も近いところで最も長い時間接している看護師は、入院の全期間にわたり、急変の危険から患者を守らなければならなければならない』という話からはじまりました。

研修内容を紹介します。迅速評価、一次評価、そしてSBARに基づいて的確な報告をする参加型研修を行いました。
 迅速評価はビデオを見て瞬時に異常を発見する練習を行います。一次評価からは蘇生モデル人形を用い、事例の設定に合わせ患者の状態をABCDE(表1)で評価、最後にリーダーがSBAR(表2)で報告します。報告では、医師は研修生からの報告内容に合わせて次々とアドリブで質問、駄目だし、指示だしを行い進めて行きます。その後、自己評価、他者評価によりフィードバックを行います。事例は「呼吸不全」「心不全」「脳梗塞」「敗血性ショック」の可能性にたどり着くという4事例を用いました。
 実際の演習では、研修生たちは、ABCEDに沿って患者の状態を観察し、患者の状態を伝え、今何か起こっていること、医師に来てほしいことを伝えようとするのですが、なかなか上手く患者の状況を伝えることができません。また、患者の状態に関するアセスメントができず、医師に判断をゆだねてしまう場面もありました。演習後のフィードバックでは他者からの評価から自分の傾向や改善点に気づくことができ、学びを共有することができました。
 研修後のアンケートには、『患者が急変するかしないかは、自分たちにかかっていると思った。患者さんを急変させないように頑張りたい』『気づきに自信がなかったのでとても勉強になった。系統立てて観察しアセスメントしていく方法が理解できた』『SBARでの報告の仕方が学べた、今まではだらだら報告していた』『SBARで報告できるようにして行きたい。この学びを病棟で伝えたい』等の意見が多くあり、研修の目的を達成することができたと考えます。今後、研修生達が臨床で実践してくれること、研修で学んだことを伝達し浸透させてくれることを期待しています。また、次年度の経年別教育計画にも取り入れることを検討しています。

副看護部長 松浦 ゆきみ

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